出された料理を”好きなもの、美味しいものから順に食べる人”は、最初に一番美味しいもの、
次に2番目に美味しいもの、3番目に美味しいものと続け、最後の7番目まで全て美味しく食べます。
逆に”嫌いなもの、まずいものから食べる人”は、まずい順に食べて、結局全てまずいと思いながら
食べ終えることになります。
未知の分野に取り掛かるとき、”出たとこ勝負、何とかなるだろう”と思って取り組むのと、
“出来るだろうか、失敗したらどうしよう”と思いながら始めるのとでは、所要時間や出来栄えに
明らかに差がでます。
一度しかない人生、しかも、全ての人間にとって毎日が未経験で記録更新なのだから、
不安を伴うのは至極当然なことです。ところが、pessimistのpessimistたる所以は、
“明日も生きていられるだろうか”といった人生そのものに関する不安を抱くことはなく、
“これが出来なかったらどうしよう”というように、末節の事柄について、あたかもそれが自分の
人生最大の問題であるかのように思い込んで、とらわれていることです。
修正のためには、自分の姿を一歩下がって眺めたり、同じことを問題にして悩んでいる他人を
見れば笑えるような内容に、はまり込む自分の性格に気付くのが一番です。
“下手な考え休むに似たり”ならまだしも、”無用の心配、百害あって一利なし”と言わざるをえません。
ならば、”明日は明日の風が吹く”、”当たってくだけろ”と割切って、”七転び八起き”を覚悟のうえで、
“千里の道も一歩より”と踏み出しましょう。
ただし、楽観が注意力散漫や無責任にならないように注意と確認が必要です。
先人たちの幾多の経験に基づいたこれらの諺は未熟な私たちをきっと希望に導いてくれるでしょう。
今年1年をごいっしょに「天高し雲行くままに我も行く」(虚子)と参りましょうか。
本年もよろしくお願い申し上げます。
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optimist … 楽観論者
pessimist…悲観論者
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