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施設長コラム

理想の家族とは?

“家族”という言葉あるいは文字からあなたはどのような状態をイメージされますか?
通常は結婚している男女とその子供を合わせた3人以上の単位を思い浮かべるでしょう。
そして、その核となるのは結婚している一組の男女でしょう。しかし、これは私たちの住んでいる環境の状況であって、古代あるいは現在でも文明の進歩の遅れた地域では、乱婚状態、一夫多妻または一妻多夫が家族を形成しています。
ただ、世代継承の根幹である男女の同居という点はいずこも共通です。
基本構造はこれで良しとして、では結婚の理想像とは?
二人の人間の共同事業となれば、性差に関係なく、相互の”信頼”でしょう。
いつ金庫を持ち逃げされるか、あるいは別の”鳥”を追いかけて行方不明になるか判らない相手と安心してスクラムを組むことはできません。結婚の理想状態を示している先人の次のような言葉があります。
「結婚するとは、お互いに見つめあうことではなく、共に同じ方向に向かって歩き続けることである。」(*)
お互いを観察するのは結婚するまでであって、一度決定を下したら、あとは隣にいる気配を確かめる程度で、共同で生計を立て、子供を育て、社会的基盤を固めてゆくのである。性格も生育環境もまったく違う人問が同居するのですから、共通点が少ないのは当然であり、結婚した後で相手の姿形のあら捜しをするのは大人気ないということです。現実は容易ではありませんが、双方が共通の認識をもち、ときどき確め合うことができれば、さほど困難でもありません。そして、子供ができたら、”家族分子構造”は図のように、夫婦のつながりの強さ「3」に対して、それぞれの親と子のつながりは「1」の強さが理想とされています。いつしか、夫婦間が「1」になり、母と子の間が「3」になったりすると、家庭は崩壊し、示しのつかない、どうにもならない子供が育ったりします。自分の家庭は今ゆらいでいると感じている人は急いでこの分子構造を見直してください。
これから家庭を作ろうという人は”そういうものなんだ”と充分納得した上で取り掛かってください。
(*:「人間の大地」一サンテグジュペリ著一の一節を改変)

改めまして、新年おめでとうございます。本年も閑居の独語でお目を煩わせますが、よろしくお願い申し上げます。


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