時間的ならびに経済的余裕があれば、一度はやってみたいと思っていることが誰にでも一つや二つはあるでしょう。
大概のこれらの条件は、本気になれば何とかなるものです。
今という時は二度と帰ってはこないのですから、思い切って一歩踏み出しましょう。
ただし、”なにを”、”どうやるか”は、やる前にきちんと考えましょう。やるからには、ある程度の結果、それも自分が納得できる成果を出したいでしょう。また、やることに責任を持たねばなりません。特に周りの人に不快な思いをさせることをやってはなりません。逆に人を喜ばせることであれば言うことはありませんが、必ずしもその必要はありません。また、地位や体面を気にしてできなかったこともあるでしょう。
いわゆる”世間体”というのは、風評を意識して、自分が自分に掛けている枷であって、周りの人はあなたが何をしていようが”全く”あるいは”殆ど”気にはしていません。
《今良寛》と呼ばれるようになられた元東大寺貫主清水公照さんが「悟りの境地とは?」と問われて、「ありのままでええやないか」と答えています。
すなわち、今の自分が本当の自分であって、ありたい自分、あるいは、あるべき自分は未知の幻影に過ぎないのです。
いつなれるかわからない、あるいは、永久になれないかもしれない影にとらわれて、今の自分の良いところを見出せないでいる可能性はありませんか。
“旅の恥はかき捨て”とは実に言い得ている諺です。入生という長いようで短い旅において、二度と巡ってこない今という時期の自分を”ありのまま”表にだすことによって、自分を再発見し、自身が持てることを請合います。
自己満足大いに結構。
判りやすい例えをお教えしましょう。音と臭いを気にしなくていい所で、思い切り”放屁”をしたときの爽快感です。貯めていると不快になり、苦痛になり、やがては注意力散漫になって重大なミスを犯しかねません。
一寸席をはずして、自分をつまらない束縛から解き放ってやりましょう。そうすれば存分に能力を発揮して、人類を好循環に導くきっかけになるようなことを思いつくかもしれません。
少なくとも、腹満による腹痛からは開放されるでしょう。ただし、決して”あすなろの精神”を否定したり、おろそかにするのではありませんので誤解されませんように。
“今傍を通り過ぎようとする幸福にちょっと耳を傾けてください。”
様々なしがらみを脇に置いておいて、あなた自身の心の平安を得る時間をあなたに許してやってください。
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